とろんこBLOG

2023年1月17日(火) 知るということ

いつもとろんこアカデミーのブログをご覧いただきありがとうございます。

 

1月17日、28年前の出来事に触れずに過ごすことは難しいのではないかと思います。

とろんこに通っている子ども達は、当然経験していない出来事です。実を言うと、私自身が生まれたのも震災の後でした。

自然の猛威を前にすると、人は本当に無力になります。こんな日は、自分や大切な誰かに降りかかった時、一体何ができるのだろうとぐるぐると考え込んでしまいます。自然災害だけでなく、多くのショッキングな出来事がどこかで起こる日々。いつ自分が当事者になるか分からないからこそ、これまでの震災に目を向け、”知る”ということは自分を守ることに繋がるのではないかと思います。

 

さて、本日のとろんこです。

大繩で8の字×約50回跳んだあとすかさず次の運動へ。パワフルです。対決は10対1で彼の圧勝!

勝負に敗れた先生は、彼からコツを伝授してもらいました。「先生は打つのが弱すぎるから、ちょっと強くやるといいよ」と具体的なアドバイスも飛び出すなど、子どもが先生となり、本格的な卓球教室と化しています。

お部屋に入って目の体操!の前にスマホの話になり、<先生が小学生の時はね、スマホじゃなくてパカパカってする携帯電話だったんだよ~>「へぇ~」という会話が。折りたたみ式スマホが出現している令和5年、ガラケー自体を知る子どもも減りました。我が青春を共にしたガラパゴス携帯、個人的に後世に伝えていきたいものです。

学習の中ではニュートンの万有引力の話が飛び出します。リンゴがなぜ落ちるのかを不思議に思ったあの話ですね。「ほおお、」と感嘆の声をあげながら聞いていました。

他の子も時間をずらしてホールへやってきました。変わった道具を使ってのキャッチボールです。

運動の最中、「今日はね、僕の好きなマンガが届いてるの!」とうきうきの表情で話してくれました。最新のマンガ事情に明るくない先生たち、<それってどんな内容??>と興味津々。「えっとねぇ、」とあらすじを教えてくれました。アニメも放送しているらしく、一度見てみようかなと思わせる見事な解説でした!

とろんこで取り組む子が多い卓球。彼女もその一人です。ぐんぐん上達し、今では対等に戦える先生が限られてしまいました。

そんな今日の対決、結果は敗戦。普段は負け知らずな彼女の顔を窺うと、マスクで分かりにくいものの、不服そうな表情が垣間見えます。<そんな日もあるよ>と声をかけると、むくれた顔をしつつも学習に取り組むためにお部屋へ向かいました。彼女はすぐに切り替えていましたが、たとえ時間がかかっても大丈夫。とろんこで過ごす1時間、先生はその子の為だけに身体を空けています。一対一でじっくり関わることができる守られた空間で、こういった経験ができるのもとろんこならではだと思うのです。

 

宿題やプリント類で知識を得るだけでなく、先生と話したり、自分のことについて相談したりすることで見えてくるものはたくさんあります。机に向かって教科書とにらめっこするだけが勉強ではありません。出来るだけ多くのものに触れて、自分で考えてみる。そんな、試行錯誤を繰り返す豊かな日々を子ども達には過ごしてほしいと切に思います。

 

 

 

今日もありがとうございました。

明日もよろしくお願いいたします。

近藤


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