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夏至、しとしと雨降り火曜日です。

さて、今日のとろんこをご紹介します。

ソファにごろん。雨だし、プールの授業頑張ったし、雨だし…雨だし…雨だし！！

やる気スイッチなんてものはどこかに忘れて、いや、自ら置いてきました！と言わんばかりの見事な寛ぎっぷりですが、視線の先にあるのは『算数図鑑』。仕掛けがたっぷりあるこの図鑑をなんと３周。間違いなくとろんこで一番この図鑑を楽しんでくれました。

＜ピンポンパンポーン。結構時間が少なくなってきたけど、どうする？＞「最後、これだけ～」

とろんこ内放送を流すと、本を元に戻してたったかたーとお部屋へ向かいました。どうやら”やる気出してあげてもいいよスイッチ”がオンになった模様です。

お部屋に入ればソツなく宿題をこなしていきました。

こちらのお部屋には音読の声が響いています。

実はこの数分前まで、不快でたまらなくて何か嫌でとろんこにも行きたくなくて大号泣をしていました。しばらく一人で部屋に籠り、一頻り涙を流すと、すっきりとした顔でさっさと宿題に取り組み始めていました。涙活のような効果があったのかもしれません。切り替え、すごい。

時間を間違えて30分早く来所した彼。担当の先生もまだ出勤していないということで、急遽別のスタッフが担当しました。「先生とすんの、久々やな！」と、こういったハプニングもマルっと受け入れて楽しめるのが彼の良いところです。

普段一緒にしない先生と卓球で対決。成長を感じる瞬間…イレギュラーな事態だったからこそ、実現したコラボです！

いいことも、わるいことも、疲れることも、楽しいことも、生きていれば何度でも訪れます。

勉強なんてできればしたくない！でもいい点とりたい！暖かいお布団からでたくない！なんていう欲望に塗れていた私の学生時代、さながら高橋優のボーリング状態でした。ゼイタクですが、それが人間だもの。

九九の6の段以降は中々合格できず、分数も小数も分からず、中学に入る頃には国語以外の全ての教科をテストで捨てていました。自分のできなさが露呈するのも、出来ないことと向き合わなければならないことも、とても、とても苦痛なことでした。最終的に、私は運良く九九も分数もできるようになりました(?)が、どれだけ頑張っても社会の時間に睡魔に襲われる呪いが解けることはありませんでした。

大人になった今、学生時代に学んだことが無駄だとは思いません。その一方で、社会の授業中寝ていたからって地球が滅亡するわけでもありません。極端な話ですが、かつてはそれほど成績に縛られていました。成績というただの数字が自分自身とイコールになることは、とても辛い事です。私は、とろんこに来ている子ども達に、自分を5段階で評価してほしくありません。せめてとろんこに来ている間は、出来るも出来ないも関係なく、子どもをその子自身としてマルッと受け入れてあげたいと思うのです。

子どもも、大人も、やばいものからは逃げましょう。退くも勇気。

『 にげてさがして  /  ヨシタケシンスケ 』