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とろんこBLOG
2.82022
2022年2月8日(火) もうひとりの視聴者
いつもとろんこアカデミーのブログをご覧いただきありがとうございます。
立春もすぎ、強張った真冬の表情が和らいで、やっと綻び始めたような気候になりました。
季節の移り変わりを眺めると共に、子ども達の様子も眺めていきます。
さて、写真は少なめですが、今日のとろんこの様子です。
デジャブ!そうです、一週間前と同じ光景です。変わったのは彼の心の余裕。
「ぼく、これできるで~」
お次は黄色のボールを使った、名づけて”逃げて逃げて逃げまくれ!”です。
枠の中でボールに当たらないように器用に避けていきます。ここで終わり!…ではありません。
まさかの真打ち・バランスボール登場(動画)。見事な避けっぷりでした。
こちらは体慣らしに縄跳びをチョイス。後ろ跳びに何度も挑戦する彼の姿は、とても逞しく見えました。
子ども達と話す中で、「前よりタイム早くなった!」「これ、まだ苦手やねんなぁ…」といった言葉を耳にすることがあります。そういう時、子ども達が自分のことを発見できるようになったことを嬉しく思ったりします。こちらも気づいたときには伝えるようにしていますが、本人が気が付くこととはまた別の話です。
等身大の自分を見つけることができるようになるには、時間も労力も必要で、決して簡単なことではありません。褒めるのは気恥ずかしいし、苦手からはつい目を逸らしたくなってしまいます。客観視する冷静さはもちろん、それを認める素直さを持ち合わせていないとセルフモニタリングはできません。大人でさえ難しい…。だからこそ、客観的に自分を見つめるようになることには大きな価値があると思うのです。
時にとろんこは、子ども達にとって鏡のような存在になります。<これ得意だね!><できるようになったねー!><頑張ってたね!>と、子どもの姿を映し出し、伝えます。普通の鏡と違うのは、苦手をそのまま映し出さないことかもしれません。<こんなやり方はどう?><ゆっくりやればできそうだね!>など、伝え方を考え、苦手を嫌いに変換しないように細心の注意を払います。
ヒットを打った時のことを、イチローはこういうふうに言ったんです。「打席に立った時に自分の中で実況してた」(中略)
私たちは、私を見ているもうひとりの視聴者を心の中に見つけることができれば、よりよいパフォーマンスができるかもしれない。あるいはよりよい生き方ができるかもしれない。
『最後の授業 心をみる人たちへ/北山修』
今日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。
近藤