とろんこBLOG

2024年9月4日(水) 聞くこと、見ること

いつもとろんこアカデミーのBlogをご覧いただきありがとうございます。

 

『とろんこアカデミーBlog』では、日々の活動の様子を掲載しております。

最後までご覧いただけますと幸いです。

 

~本日のとろんこの様子~

 

とろんこアカデミーでは子どもたちの特性などに合わせ、視覚支援を実施しています。

具体的には1時間のスケジュールを視認できるように、一人ひとりの予定を記載したホワイトボードの掲示を行ったり、各部屋のパーテーションを色で区切り、活動場所の部屋を視認しやすいようにしております。

「なぜ視覚的な支援が必要なのか。」を先日、私が参加した研修で改めて実感させられました。

その実習の中で、司会者が口頭のみで説明したものを紙に書き起こすという活動がありました。

「紙の左側に縦の棒を引き、その線と接するように横に棒を引きます。」など司会者が見ているものを口頭で説明し、私たちは聞いた言葉のみで正しく書けるかというものでした。

初めのうちは聞いてことを頭で思い出しながら書き起こしていたのですが、時間が経つにつれて、その処理も追いつかなくなってしまい、どんどん置いていかれてしまいました。

私のほかにも諦めていく人が多数現われ、実際の正解通りの内容を書けたのはごく一部でした。

また、その振り返りでは「ストレスに感じた。」「やる気がどんどんそがれてしまった。」と実習に前向きな私たちですら、どんどんその気持ちを削がれていくほどでした。

実際にとろんこアカデミーに来所している子どもたちのことを考えたとき、口頭説明のみでは理解が難しくなってしまい、余計にストレスを感じるだろうと思いました。

視覚的情報が7割以上を占めると言われている私たちにとって、聴覚だけでの伝達には限界があるかと思います。

特に、自閉症スペクトラム障害の方々はより難しさを感じることがほとんどです。

その時、子どもたちのつらさやしんどさを理解して、その子にあった支援方法を見つけ出すことも療養現場の役割であると思います。

これからもとろんこアカデミーは、子どもたち一人ひとりに合わせた支援を模索し、子どもたちの自立に向けて支援を行っていきたいと思います。

 

最後まで当Blogをご覧いただきありがとうございました。

明日もとろんこアカデミーは皆様の来所を心よりお待ちしております。

何卒よろしくお願いいたします。

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