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とろんこBLOG
3.62024
2024年3月6日(水) やる気の出し方
いつもとろんこアカデミーのBlogをご覧いただきありがとうございます。
『とろんこアカデミーBlog』では、日々の活動の様子を掲載しております。
最後までご覧いただけますと幸いです。
~本日のとろんこの様子~
みなさまは何か物事に対しての『やる気』をどのように出しますか、また継続させますか。
よく言われる、「やる気がある。」とは「進んで物事を成し遂げようとしている状態」と定義されています。
脳科学の観点では、『やる気』と『ドーパミン』は深い関係があるとされているようで、『ドーパミン』とは「人の脳内で生成される神経伝達物質のことで、心地の良さや何らかの報酬が得られる期待がある時に分泌される」とされているそうです。
またドーパミンが出ている時、人は意欲的になれたり、幸せを感じたり、集中力が高まったりすることが分かっており、ここから「やる気がある状態」とはドーパミンが出ている状態だと言われています。
人の『やる気』には、「外発的動機付け」と「内発的動機付け」が存在すると、大学の授業で習いました。
外発的動機付けとは、報酬や賞罰、称賛といった自分以外の部分からやる気を出す方法です。
具体的には「お手伝いをすればお小遣いがもらえる。」、「テストの点数が悪ければ居残りがあるから頑張る」などといったものです。
内発的動機付けとは、自分の中から湧き出てくる興味や関心、楽しみなどからやる気を出す方法です。
過去に大学教授の研究で「外発的報酬は内発的な動機付けを低下させる。」という結果が発表されました。
内容としては、2つのグループを用意し、1つのグループは「課題に報酬を支払う」と伝え、もう1つのグループには「何も伝えない」という状態で課題を提示しました。
そのところ、何も伝えられていないグループは自由時間も返上して課題に取り組んでいたそうです。
しかし、報酬を得たグループは自由時間は他のことをして過ごしたそう。
上記の研究結果からわかったことは、「外発的動機動機付けが内発的動機付けを破壊してしまった。」という状態であったということです。
このような現象を『アンダーマイニング効果』といいます。
ただし、これは元々、内発的動機付けが高い状態にある人に対してであり、低い状態の人には外発的動機付けも意味を成すとされています。
とろんこアカデミーでは、「内発的動機付け」を促進するために「外発的動機付け」を与えることがあります。
施設でいう「外発的動機付け」とは、『ご褒美シール』や『お楽しみ活動』にあたるでしょう。
ご褒美シールでは視覚的に自分のがんばった量を確認でき、節目ごとに表彰状をもらえたりします。
お楽しみでは予定された内容を早く終わらせれば、時間が長くなったりするなど、「外発的動機付け」になっています。
ただし、「今日全然してないからシールないで。」や「早くやらなお楽しみの時間なくなるで。」など外発的動機付けを押し付けるようなことはしません。
なぜなら、それは一時的な内発的動機付けにしか繋がらないと考えているからです。
私たちは支援を通して、子どもたちの「内発的動機付け」の定着に努めています。
というのも、とろんこアカデミーが放課後等デイサービスで高校卒業までしか通えない場所だからです。
その後は子どもたち自身で考え、行動してもらうことが増えていきます。
そのために、私たちは『やる気の出し方』を言葉だけではなく、感覚で身につけてもらえるよう支援しています。
『やる気の出し方は人それぞれ。人からではなく、自分から湧き出てくるまでじっくりと時間をかけて「今」と向き合おう。』
最後まで当Blogをご覧いただきありがとうございました。
明日もよろしくお願いいたします。
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