とろんこBLOG

2022年11月16日(水) 頑張ることは偉いこと?

いつも、とろんこアカデミーのBlogをご覧いただき、ありがとうございます。

 

寒い冬が近づくと、外に出るのもつらく感じる人も少なくないでしょう。

また、物事を少し悲観的に捉えてしまう人もいるかと思います。

「学校に行くのはやだなー」「塾に行くのがやだなー」と声を漏らす子どももいます。

私も小学生の頃、同じ経験をしました。

私は小学生のころに、某学習教室に入会することとなりました。

当時から、どうも勉強に取り組む意欲が出ず、学習教室に通う曜日は憂鬱でした。

どうにかして休みたい、早退できる方法はないかと考える日々を過ごしました。

そんなある日、当時の体温計は、体から離してもエラー音のならない物だったため、私は手のひらでこすり、37.5℃になるように調整しました。

もちろん、学校側は発熱のある子どもを教室に返すわけには行かないので、早退することができました。

その経験に味を占めた私は、そこから何度も早退しましたが、その経験がよくなかったのです。私は、登校から下校まで学校で過ごすという当たり前ができなくなってしまいました。

学校に行っても、「帰りたい。」「おもしろくない。」と思うようになりました。

1度はまってしまった沼から出ることは容易ではありませんでした。もちろん、そんなことを親に話すことも出来ず、小学生ながら罪悪感を感じていました。

そんな私を救ったのは、バスケットボールとの出会いでした。テレビで「スラムダンク」が再放送されたのです。

そのアニメに心を奪われた私は、学校にしかバスケットゴールがなかったので、休み時間にバスケットボールをするためだけに、学校に行き始めました。

10分の短い休み時間でも外に出て、遊んでいました。そこからは、意識してはいませんでしたが、休むことがなくなりました。

たった1つの些細なできごとが私を救ってくれました。早退することに罪悪感を持ち、両親に申し訳ない気持ちでいっぱいだった私の悩みが一気に晴れました。

 

子どもたちが学校に行けなくなる理由は、私とは違います。

学校に行かない事を責められることもあるでしょう。

ですが、本当に小さなきっかけで、子どもたちは変われると思います。

保護者様のなかにも、「なんでうちの子はいかないの」「他の子どもたちは行ってるのに」と心配になる方もいるかと思います。

焦る気持ちも多くあるでしょう。ですが、もう少しだけ、もう少しだけ待ってあげてください。

私とは違うと思いますが、小さな出会いや出来事で、子どもたちは変わることができるはずです。

私はそう信じ、毎日、とろんこで子どもたちと接しています。

学校にいけない子どもも、とろんこには来ています。逆を言えば、学校に行けないけど、とろんこには来ることができています。

とろんこで少しずつ、学校に行くきっかけを見つけてほしいと思います。スタッフはそのきっかけを与えられるように、日々、子どもたちと真正面から向き合っています。

明るくて、楽しい。そう感じてもらえるように今後も務めてまいります。

 

長くなりましたが、本日のとろんこの様子をお送りしたいと思います。

なかなか、ラケットの使い方がうまくいかず、初めの頃はバドミントンの難しさを痛感していた彼。

ラケットの面の向きや足の運び方をアドバイスすると、どんどん成長していきました。

ホールはシャトルを飛ばすには狭く、高く上げるには低い天井。

そんな、バドミントンが不向きな環境でも、順応しています。

スタッフの方から「5回ラリーしてみて。」の一言を境に、私と彼の心に火がつきました。

1回目のチャレンジで成功し、次は10回を目指しました。

少し力が入るだけで天井に当たってしまうこのホールでは、なかなか続けれません。

「成功」という文字が消えてしまいそうなそんな時!!

ようやく、10回のラリーに成功しました。

運動の時間は残り1分を切っていました。

全てを出しきった彼は、成功を喜び、また、部屋へと戻っていきました。

お部屋では、UNOを楽しんでいました。

これは、UNOフリップというもので、表も裏も数字が書かれている、進化形UNOです。

廊下には、「UNO!!」「なにー!負けないぞー!こっちもUNOだ!!」と勝負を楽しむ声が聞こえてきました。

 

 

毎日出される宿題もとろんこだったら先生がいる。

わからないところは二人で取り組みます。

「今日学校でな~」とたわいもない会話をしながら、宿題を進めていきます。

学習を終え、ホールに出てきました。

「今日の自由はなにしよかな」と考えている時の写真です。

彼は新しいゲームを考案する達人です。

今日はどんなゲームをおもいつくのか。

 

 

こちらのお部屋も宿題中。

高学年になると宿題の量も増えてきます。

内容もどんどん難しくなり、どうしても時間がかかりますが、そこは担当者の腕の見せ所。

しっかりと、限られた時間で終えることができました。

残りの時間が短くなり、帰らないといけない時間に。

お部屋のカーテンが開いていたので、ちらっと見てみると、立位でUNOをしていました。

楽しい時間はあっという間ですが、最後まで楽しそうにしてくれて、そちらも嬉しく思います。

 

 

本日は他にも子どもたちが学習に来てくれていましたが、体調不良で休みになってしまった子も。

気温の変化が激しくなってきていますので、皆様も、体調にはお気をつけください。

 

 

本日もありがとうございました。

明日もよろしくお願いいたします。

 

横井

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