とろんこBLOG

2021年12月7日(火) 想像する

いつもとろんこアカデミーのブログをご覧いただきありがとうございます。

12月も一週間が経ちました。

 

さて、冬雨降る日のとろんこの様子、写真少なめですがお伝えしたいと思います。

漢字の宿題に取り組んでいる最中、「今日ね、怖い夢見た」と、ぽつりと話してくれました。

先生は<そっかぁ、>と神妙に受け止めます。言葉で表現されたものだけでは、彼の恐怖の10分の1もわかってあげられなかったかもしれません。それでもその怖さをできる限り想像します。

<すってー、はいてー>

先生の声掛けに合わせて深呼吸を繰り返します。怖くなった時に深呼吸をすると少しは落ち着くかもしれない、そう思っていつも運動の最初に取り入れています。

 

 

自分の思いを正確に言語化できる人は、どのくらいいるのでしょうか。

私は何人かの方とカウンセリングを行った経験があるのですが、年齢問わず、もやもやを上手く言葉にできずに口をつぐんでしまう人は少なくないように思います。語彙の少ない子どもはなおさら、ごちゃごちゃした気持ちを消化することが出来ずにため込んでいることが往々にしてあります。消化できないストレス、上手く話せない自分への苛立ち、分かってもらえないことへの不安…色んな要素が絡み合い、もがけばもがくほど身動きがとれなくなってしまったとき…もし私だったら、と想像します。

こわい夢の話をしてくれた彼は、持てる言葉を全て使って”怖さ”を表現していました。彼の怖さを100%理解することはできませんが、想像することはできます。夢だけではなく、文字を書くしんどさも、何度やっても覚えられないことへの苛立ちも、癇癪を起してしまうことも、想像して出来る限り寄り添えたらと思っています。

私個人の考えですが、想像するときに一番必要なのは、言葉ではなく、眼差しや、手触りだと思っています。他者の心を理解しようとするとき、そこには必ず心が在ります。けがをした時、”痛いの痛いの飛んでいけー”と触れてもらうことで痛みが引いたのは、そこに心が在ったからです。傷口に触れたのは、手であり、心だったと思うのです。見守ってもらえる、触れてもらえる、それだけで固くなってしまった部分が柔らかくなったりする。そういう不思議なことが、とろんこでは日々起こっています。

 

心が二つ、寄り添います。

 

 

今日もありがとうございました。

明日もよろしくお願いします。

近藤


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